+光の源+ |
貴方に、藤の花を贈りましょう。 その名に相応しい、誇り高き藤の花を。 貴方は私を愛してくれた。 私が貴方を裏切ろうとも、ただ私だけを思ってくれた。 貴方が私への愛を、私からの愛を、命としてくれたように、 私も命としていたのでしょう。 砕かれても、砕かれても、 涙で袖をぬらしながらも、 その心は変わることがなかった。 どうして私は、 貴方だけを幸せにすることができなかったのだろう。 愛を求め、 愛に溺れ。 大切なものは、貴方の中にあったのに。 失って気づく貴方の重さに、 耐えられそうもない。 貴方の愛した春が終わってしまいそうなこの日に、 貴方の名の色の藤の花を・・・。 紫よ・・・。 |
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